変わった名前の神社「抜弁天」は源義家が戦勝祈願を行った厳嶋神社
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新宿区にある抜弁天神社
新宿区周辺には、ちょっと気になる名前の神社が多くあります。
水稲荷 穴八幡 抜弁天 牛天神など
一文字+神社の名前 他ではあまりないような気がします。
抜弁天の「抜」は通り抜け
新宿(東京都新宿区余丁町付近)にある抜弁天は、の抜けは「通り抜け」「切り抜け」の「抜け」からから来ています。
角地の小さな敷地内に立つ抜弁天は斜めに通り抜けができ、参道の両側に鳥居があります。
正式名称は厳嶋神社
抜弁天は今では地名としても定着していますが、正式名称は「厳嶋神社」といいます。
厳島神社といえば世界遺産にもなっている広島県廿日市市の安芸の宮島のものが思い浮かびますが、この厳島神社との関係は調べても一切わかりませんでした。表記も「厳島」と「厳嶋」で微妙に違いがあります。
厳嶋神社という名称の神社は東京都内にもいくつかあるようです。
抜弁天の歴史
その昔、源義家が戦勝祈願したと言い伝えられています。近くを旧鎌倉街道が通っていたために源義家の伝説が語られているといわれています。
境内が南北に通り抜けでき(角を曲がらずに抜け道として、地元の人には利用されています。)、また義家伝説によって、この神社のご利益により苦難を切り抜けられた弁天社、いわゆる抜弁天として庶民から信仰され、江戸六弁天、新宿山の手七福神の一つに数えられました。神社付近一帯には、江戸時代に徳川綱吉の命により犬御用屋敷が置かれました。
新宿山ノ手七福神
抜弁天周辺の七福神
抜弁天は弁財天を祀っていて「新宿山ノ手七福神」の一つです。
七福神唯一の女神で金運、縁結び、芸事上達の神、神道では古事記に出てくるイチキシマヒメという神様。
水の神様で、畑の農作物を育てるのに重要な水を供給するので、五穀豊穣の守り神ともいわれています。
抜弁天の境内には非常に澄んできれいな水が湧き出る手水場と池があり、水の神を象徴しています。
その他の七福神
順番は上から順に巡ると効率が良いと思われるようにならべてあります。
JR「飯田橋」、大江戸線「牛込神楽坂」で降りてから歩いて回ることも一考です。
善国寺(毘沙門天)
新宿区神楽坂(神楽坂)5-36
都営バス「牛込神楽坂」下車 徒歩2分
JR飯田橋駅下車 徒歩5分
都営地下鉄大江戸線牛込神楽坂駅下車 徒歩6分
経王寺(大黒天)
都営バス「牛込柳町」下車 徒歩1分
都営地下鉄大江戸線牛込柳町駅下車 徒歩5分
法善寺(寿老人)
都営バス「抜弁天」下車 徒歩3分
都営地下鉄大江戸線若松河田駅下車 徒歩12分
厳島神社(弁財天)
都営バス「抜弁天」下車 徒歩30秒
都営地下鉄大江戸線若松河田駅下車 徒歩8分
※1/8以降は西向天神社にて受付
永福寺(福禄寿)
都営バス「抜弁天」下車 徒歩1分
都営地下鉄大江戸線若松河田駅下車 徒歩10分
太宗寺(布袋尊)
都営バス「新宿三丁目」下車 徒歩1分
東京メトロ丸ノ内線新宿御苑前下車 徒歩2分
都営地下鉄大江戸線新宿三丁目下車 徒歩3分
稲荷鬼王神社(恵比寿神)
都営地下鉄大江戸線「東新宿」下車 徒歩6分
都営バス「東新宿」下車 徒歩10分
東京メトロ丸ノ内線新宿御苑前下車 徒歩11分
御朱印はもらえる?
松の内以外は西向天神
抜弁天の境内には常駐の社務所はありません。
弁財天の御朱印は元旦から1月7日以外は、御朱印は徒歩3分の距離にある西向天神社の社務所での授与になります。
御朱印代
御朱印代は400円です。七福神各社共通。
抜弁天の近隣には寿老人(永福寺)、福禄寿(法善寺)が徒歩圏内にあります。
アクセスには最寄り駅のうち「若松河田町」がおすすめ
最寄り駅は大江戸線の「若松河田町」か「東新宿」が同じくらいの距離、この両駅の中間点くらいに位置している。「若松河田町」からは下り坂、「東新宿」からは上り坂になっている。
一本道で「抜弁天交差点」が目印。
コインパーキング
コインパーキングは抜弁天の交差点の信号を渡った向かい側に
ジーエスパーク 新宿七丁目
(新宿区新宿7-1-4)6台
08:00~22:00 15分 200円 22:00~08:00 60分 100円。
https://www.gs-park.com/time_parking/
抜弁天の並び、余丁通り沿いに
□タイムズ余丁町
(新宿区余丁町7)2台
08:00~22:00 30分 330円 22:00~08:00 60分 110円。
https://times-info.net/P13-tokyo
ほかにも近隣に小規模なものが点在しています。
変わった名前の神社「水稲荷」は霊水スポット、眼病、水商売、消防など水に関する神様