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脳のエネルギー源 ブドウ糖の摂り方、手軽に摂れる身近な食品と注意点

ブドウ糖の補給にラムネが良いのイメージ画像

脳の栄養となるのはブドウ糖だけ

人間の脳はブドウ糖のみをエネルギー源としています。体内にブドウ糖が不足すると、脳の活動も弱くなり、集中力や思考力が落ち、ボーッとした状態になります。また炭水化物抜きダイエットなどをして、体内でブドウ糖を作り出す原料が足りなくなると、やはり脳の働きが悪くなり、イライラやヒステリー症状を引き起こしたりします。つまりブドウ糖は人間の生命維持には非常に需要な役割をしているのです。

 

これらのことは今ではよく知られた話ですが、ではブドウ糖とはどういうものなのでしょうか?

 

脳に栄養のイラスト、黒板のイメージ画像

ブドウ糖は生命維持に必須のエネルギー源

ブドウ糖の正式名称はグルコース

ブドウ糖とは、私たちの生命活動を維持するのに必要で欠かせないエネルギー源です。

ブドウ糖は自然界に最も多く存在する糖で、ぶどうなどの果実やはちみつに多く含まれる単糖類(ブドウ糖、果糖、ガラクトース)の1つです。

 

ブドウ糖は日本語で、最初にぶどうから発見されたので日本ではこう呼ばれることが多いですが、英語などではグルコース(Glucose)と言い、国際的に正式な名称です。なんとなく聞いたことがある言葉ですけど、ブドウ糖=グルコースと覚えておきましょう。

 

ブドウ糖は三大栄養素である糖質が消化吸収されて出来るもので、私たちが食べたゴハンやパンなどの炭水化物からも作られます。食事として摂取した炭水化物は、体内の消化酵素によって細かく分解・消化されて最終的にブドウ糖となり、小腸から吸収されて血液中に入り、全身にエネルギーを届けます。血液中にも、血糖(ブドウ糖)として約0.1g含まれます。 また、筋肉を正常に動かすのもブドウ糖の働きの一つで、ほかにも様々な生理活動に利用されています。

ブドウ糖は体内では基本的に貯蓄ができないので、つねに食べ物から取り入れる必要があります。

 

 

砂糖とブドウ糖の違い

ブドウ糖と砂糖はほぼ同じではないのかと思いがちですが、実際には違います。

 

まず体内においての作用ですが、ブドウ糖は、全身に速攻でエネルギーを届けることが出来ます。砂糖にもブドウ糖と同じくエネルギーを届ける働きがありますが、その速さはブドウ糖ほどではありません。

体の中に最も吸収されやすいのがブドウ糖です。

 

栄養学上は三大栄養素のひとつである糖類(炭水化物)に含まれます。

ブドウ糖は糖類の中で最も基本的な単糖類(糖の最小単位)で、他の単糖類である果糖やガラクトース、またはブドウ糖同士で結びついてショ糖(砂糖の主成分)、乳糖、でんぷんなどを構成しています。

 

ショ糖(スクロース)は、砂糖の主成分で、上白糖に含まれるショ糖の割合は97.6%で、三温糖だと98.5%とほぼ砂糖の成分はショ糖になります。

 

ブドウ糖が単糖類なのに対し、砂糖の主成分であるショ糖は、ブドウ糖と果糖が結合した二糖類ということになります。

 

ブドウ糖が吸収されやすい理由

砂糖よりもブドウ糖が吸収されやすく、身体のエネルギーとして即効性があるとされる理由は、その消化吸収の過程にあります。口から入った糖類は、唾液や小腸の消化酵素によって消化され、最小単位である単糖類にまで分解され、小腸から血液中に吸収されることになります。つまり最初から単糖類であるブドウ糖は分解される必要がないためにそのまま吸収されエネルギーとなるというわけです。

 




 

効率よくブドウ糖とれる食材・食品

ブドウ糖を補給するには

脳はブドウ糖のみをエネルギーとしていますが、脳自体に蓄えておくことができません。そのため血液ちゅうから随時ブドウ糖を補給しています。
脳へのブドウ糖を供給のため、血液中の糖量(血糖値)は一定に保たれています。
食事から摂取して余ったブドウ糖は、グリコーゲンとして肝臓や骨格筋に蓄えられ、血液中の糖が少なくなると肝臓から補充し、多すぎる場合にはまた肝臓へ蓄える、というシステムによって、血液中の量を一定に保っているのです。 脳は、体の最も重要な器官です。エネルギー不足になることがないよう、常に一定のブドウ糖を補給する必要があります。

 

もし炭水化物抜きダイエットなどで体内のブドウ糖が欠乏すると、ブドウ糖を供給するためにまず体内の脂肪を分解し、次に筋肉を分解してブドウ糖を供給しようとします。これにより筋肉が痩せ細り、結果として基礎代謝がさがり、太りやすい体質になってしまいます。また肝臓への負担が大きくなりアルコールや薬物による肝機能障害と同じことが起こってしまいます。

 

ブドウ糖の補給に適した食品

大粒ラムネの画像

ラムネがおすすめ

お菓子ならラムネが良いです。ラムネはブドウ糖の補給に適した食べ物です。

原料が砂糖のものではなくブドウ糖のもの、例えば森永製菓の大粒ラムネには、1粒(1.0g)あたり約0.9gのブドウ糖が含まれています。

爽やかな味で食べやすいラムネは、気分もリフレッシュさせてく、仕事中に2-3粒、脳に栄養を補給するのには良いのではないでしょうか。

 

ラムネはほかに、日本ではじめてブドウ糖を原料にしたラムネ菓子を作った安部製菓(あべっ子ラムネ)や春日井製菓(ラムネいろいろ)など多くの種類が市場に流通していて、どれもブドウ糖を摂る目的の食品としてはコスパが高くなっていますので、いろいろな味を試して楽しむのもありだと思います。

 

サプリメントもあります

サプリメント類にもブドウ糖のタブレットタイプなどがありますが、実はコスパからいったらお菓子のラムネのほうがかなり高いのです。またコンビニでも手軽に手に入ることが多いのも利点です。

 

チョコレートはどうか

チョコレートも良さそうに思われますが、問題はブドウ糖の含有量です。チョコレートは主に甘さの原料は砂糖で、ブドウ糖に分解されることにより、脳にエネルギーがチャージされます。

しかし砂糖はブドウ糖と果糖が結合して出来たもので、ブドウ糖を補う目的なら即効性のあるラムネやブドウ糖タブレットを選ぶと良いでしょう。

 

飲み物ならヤクルト

ヤクルトには「ブドウ糖果糖液糖」という、ブドウ糖と果糖が混ざった液体が使われています。

ジュースなどの清涼飲料水では「果糖ブドウ糖液糖」が一般的ですが、ブドウ糖果糖液糖の方がブドウ糖の割合が多いです。

名前がかなりややこしいですが、

ブドウ糖果糖液糖は果糖含有率(糖のうちの果糖の割合)が50%未満のもの。
果糖ブドウ糖液糖は果糖含有率が50%以上90%未満のものをいいます。

 

またブドウ糖を多く含む清涼飲料水としては

コカ・コーラ(350ml中 12.95g)

ファンタグレープ(350ml中 20.00g)

ファンタオレンジ(350ml中 18.90g)

などが代表的なものとしてあげられます。炭酸飲料が基本的にブドウ糖が多いようです。

 

ブドウ糖 とりすぎにも注意

脳を疲れをさせないために、仕事中にラムネなどでブドウ糖を補給するのは有効な手段だと思います。

しかし脳に良いからと思うと、ラムネ菓子などは調子に乗ってついつい食べすぎてしまうので注意が必要です。

 

ブドウ糖は大切な栄養素ですが、やはり取りすぎには注意が必要です。

糖質ですのでブドウ糖の過剰摂取によって血糖値が上昇し、高血糖になるリスクがあります。

 

糖質の分解によってできたブドウ糖は、小腸から吸収されて血液中に入ります。そのため過剰摂取すると血液中に含まれるブドウ糖が増え、血糖値が高くなります。

 

例えば、炭水化物の多い食事、パンやご飯を中心した食事を3食続けたり、食後のデザートのスィーツなどた糖質の多い食事ですと、当然、分解後にできるブドウ糖も多くなります。

 

血糖値が高いと血管や血液の状態が悪くなり、糖尿病につながる可能性がありますので気をつけましょう。

高血糖も肥満に繋がります。血糖値の上昇にともなって分泌されるホルモンがインスリンです。インスリンには血糖値を下げる役割がありますが、同時にブドウ糖を中性脂肪として蓄えるてしまいます。

中性脂肪は必要以上に増えてしまうと肥満に繋がります。

 

ブドウ糖はどれくらい必要?

ブドウ糖は脳をはじめ、赤血球や腎臓の髄質、一部の筋肉を正常に動かすために使われており、1日に必要な量はおよそ150gともいわれています。

また別のデータによると脳が上手く機能するためには、1日に120gのブドウ糖が必要とも言われています。つまり単純計算で1時間あたり、脳では約5gのブドウ糖が使われていることにもなるのです。

 

ブドウ糖の最も重要な役割は、脳を正常に働かせる栄養となることです。脳はどの臓器よりも多くのエネルギーを消費し、1日に消費するエネルギーの約18%は脳で消費されます。
ブドウ糖は脳の活動を維持するのに重要な栄養素なのです。

 




炭水化物抜きダイエットの正しいやり方、間違えると太りやすい体質になるので要注意

 

 

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