玉ねぎで血液サラサラになるのはなぜ?実はもっと良い方法があるのをご存知でしょうか。
Table of Contents
タマネギには血液サラサラ効果はあるか?
玉ねぎの血液サラサラ成分とは?
血液をサラサラにするには玉ねぎを食べると良いとよく耳にしますが、本当のところはどうなのでしょうか?
タマネギには刺激臭のある成分硫化アリル(アリシン)が含まれていて、血小板の凝固作用を抑制して血栓をできにくくするので血液をサラサラにし、動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞などの生活習慣病を予防したり、血圧を下げる効果があると言われています。
しかし血液をサラサラにしようとして生のタマネギを食べすぎると、硫化アリル(アリシン)により胃腸内に存在する腸内細菌類をも殺してしまい、胃腸障害を引き起こす危険性があるので要注意です。
タマネギをヨーグルトに混ぜて食べると良いと言われることがありますが、これは腸内細菌類を守るためと考えられてのことでしょうが効果の程はよく分かっていませんので無理して食べないほうが良いかも知れません。
タマネギの刺激臭をとるには
タマネギは冷蔵庫の野菜室に入れて冷やしておき、タマネギを切る前に少し水で濡らすと良いと思います。切った時に目に染みる刺激成分の飛散を抑えられます。
またタマネギを切ったあとの辛味を取るには水に晒すのではなく、そのまま空気に触れさせておくと刺激臭がとれて食べやすくなり、大事な成分も流れ出しません。タマネギの硫化アリルは空気にさらすことでアリシンという成分に変化しますが、このアリシンはにんにくなどにも含まれ強い殺菌力をもち、アリシンに変化したほうがより強い血液サラサラ効果があるとも言われています。
タマネギの血管年齢若返り成分
タマネギにはケルセチンという物質が多く含まれていて、このケルセチンが血管を強化すると考えられています。血管内皮細胞の改善効果もあるという研究報告もあります。
このケルセチンがまた血液をサラサラにする成分と言われることもありますが、これについては実のところよくわかっていません。
玉ねぎは肌の保湿力を高め弾力を与える
私達の細胞というのは身体全体で60兆個も存在すると言われています。そしてその60兆個の細胞それぞれにエネルギー生産の役割を果たすミトコンドリアが存在します。
一細胞あたりのミトコンドリアの数は機能的に重要な臓器ほど多くなっていて、脳とか心臓、筋肉には、一個の細胞あたり3000個近くのミトコンドリアが存在します。このミトコンドリアの機能を強化することが病気を予防する上でも重要なことになります。
ではミトコンドリアの機能を強化するには、ミトコンドリアが利用するアミノリボリン酸を身体の中で生成する必要があります。私達の体内で夜寝ている時に、アミノリボリン酸が作られますが、それに必要不可欠なミネラルがあります。硫黄です。その硫黄を多く含む食材がじつはネギ類なのです。
玉ねぎの本当の効果
ネギ類の主なものにタマネギ、長ネギ、万能ネギ、そし厳密にいうとネギ類ではありませんがニンニクとニラがあります。
ミトコンドリアの機能が上がると細胞が作り出す水、代謝水がふえ、肌の保湿力や弾力が上がり、ミトコンドリアで体温を上げるタンパク質=UCPが増えます。
またミトコンドリアで私達の活動に必要な通貨ATPも作り出すわけですから、ネギ類をより多く摂取することはより健康な体作りのためには重要なことになります。
ですからミトコンドリアの機能を強化するという意味においては、タマネギはネギ類の一つの選択肢としては重要な効果をもたらします。
玉ねぎよりも血液をサラサラのに効果的なもの
タマネギを含むネギ類を適度に食べることは体の健康維持にとっては重要です。
タマネギ自体が血をサラサラにするか?という疑問に対しては、どれほどの効果があるのかは直接のところはっきり分っていません。
血液をサラサラにしたいなら
タマネギ云々より、血液サラサラのためには、水分補給が何よりも大事ですので、毎日良質な水を1.2㍑から1.5㍑摂取されることの方がより血液サラサラ効果が期待できます。
こちらもの記事も参考にどうぞ→ごぼうの驚きの健康成分